チラ裏

多井隆晴氏による観戦記。内容は十分に面白いけど、あとがきが要らない。
率直な感想として、あんまり深く考えてない事柄は、別の機会にじっくり考えてもいいんじゃなかろうか。結果とは違う観点から麻雀を語りたい、という意図は分かるし、捉え方もなるほど、と思うが、麻雀牌が出てきたらつまらなくなる類の文章ではなかろう。
麻雀と人と、正面からぶつかって出てくる文章を書くときに、読者にどう受け入れられるか、という配慮が必要かどうかと問われたら、不要だ。麻雀は仮に技術であったとしても、観戦記は芸術だから。まあ、そうあってほしいだけなんだけど。